一緒に生活して、甚大なサポートをしてくれるエトム。
外に出るときは常に彼といっしょ。日本人だけだと誰が何してくるかわからないし、そもそも、交通システムが難しくて複雑で、タクシー乗るにも、東京の満員電車の席取り合戦みたいなのを道路上で複数の乗用車をまたにかけながらやるみたいな感じになるので、よそ者にはハードルが高すぎる!!
ので、何をするにもエトムがいないと生きていけないのだが、エトムは最強で、”japanese pleasure は my plesureだよ!”とか言って、むしろ進んで外に連れ出してくれる。
エトムはキンボンド(ゴンベから車で40分~1時間)ぐらいのところ育ちで、色々やることがあってしょっちゅう行き来してて忙しい。
ビジネスもしているし、英語も喋れるし、努力家だ。
でも生活力は特にない
料理できないし、俺が来る前はどうしてたのか聞くと、夜はクッキーとか食べてたとか言いやがる。
初めてコンゴについたその日から、ずっと俺が料理している。
そして、必ず食べた瞬間「やべー。うますぎ。ヤベー。」って言ってる。
そう言えばいいと思ってるに違いない。フォーフォッフォフォフォフォ。
あとめっちゃ日本の音楽を聴いてる。これまで接した学生とか高校生からの影響もあって、たくさん知っている。結構賑やかでガンガン系を聴いてることが多い。でも荒井由美のひこうき雲をメゾンで大音量で流してる時は笑った。誰に教わったのか聴いたらmyselfって言ってた。センスが良すぎる。
そんな19歳の大学生、エトムは、熱いハートを持っている。
日曜日に、「散歩に行こうよ!」と言って、コンゴ川まで連れてってくれた。めちゃめちゃ落ち着いてて、静かで、綺麗で、向こう側にコンゴ共和国が見える。デートスポットだった。
若者が溜まってる場所でもあって、若い集団が、おい日本人いるぞって感じでこっちに来る。
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コンゴの人たちは、気になると全力でジロジロ見てきたり、無意識にすごい近づいてきたりする。この前、現地の高校にいった時も、高校生が気に寄りかかりながら、俺の方をジロジロ見てきて、知る人ぞ知る、俺の頭頂部の風穴を発見して、大爆笑して飛び跳ねながら友達を20人ぐらい連れてきて、おい見てみろよ、早くかがまないかな、、、って感じで、見てたのだが、不自然すぎるだろwww
もうちょっとバレないようにしろよ、20人が急に俺の隣来たらビビるだろw
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それで若いにいちゃん達が、コモテュタペ?とか言って、ニヤニヤ見て来て色々フランス語で言って、隣のエトムが日本語しゃべれるから、それも面白がって、なんだ日本人かよみたいに言われている。こういうのは1日に大体15回ぐらいある日常茶飯事なのだが、気づくと、そのうちの一人がやけにエトムと話し込んでいた。
んで帰ろうとすると、エトムが一人話したい奴がいるみたいな感じで、そんさっき話し込んでた若者を呼んで、一緒に15分ぐらい歩いた。
あとで、なぜ彼なのか聞いたら、
「彼はとてもいいことを言った。彼だけ、『なぜ君は日本語を喋れるんだ?君が喋れるなら、俺も喋れるってことだろ?』と聞いて来たんだ」
彼のその考えにグッと来たエトムは、なぜ喋れるのかを教えたし、彼がやっているビジネスとかについて、語っていたらしい。
エトムは日本とコンゴの架け橋になりたい、と語っている。
なんというか、「努力」とか「夢」みたいなものが、コンゴではすごく純粋で、そうだよな、そういうもんだよな!ってことを再認識させてくれる、気がする。